【 エピステーメー 】とはー哲学用語を知ろう

エピステーメーとは哲学

エピステーメーって聞いたことないよ

そう思うかもしれませんが21世紀の哲学をやるうえで、知っておきたいことでした。

このようなイメージを持って読んでもらうとわかりやすいです。

昔の美人⇨今では普通
昔のよみやすい文字⇨今では分かりにくい
人間を見た目で区分⇨科学的に区分
栄養があると神秘的な食べ物⇨科学的に分析

このような知の枠組みの移り変わりです。

では、詳しく見てきます。

エピステーメーとは

エピステーメーとは、時代ごとに異なる知の枠組みです。
この用語が出てきたのは古代ギリシャです。
今使われているエピステーメーとは違う使われ方をしていました。

時代によって違う?

では、まずは現代の意味で使われているエピステーメーをみていきます。
この言葉はフーコーが考えました。

フーコーのエピステーメーとは

フーコーが考えたエピステーメーの意味が、初めに書いた時代ごとに異なる知の枠組みのことです。

フーコー
フーコー

私は1926-1984頃の人

そんなに昔じゃない!

 
フーコー
フーコー

私は中世の中国の百科事典を読んだけど、意味が全く分からなかった。

高校生

私も漢文とか古文、まったくわからない。

フーコー
フーコー

昔の文書はわからない。だからわかるようにしていけばいい!

フーコーはこのような各時代で異なる人々の思考をエピステーメーと呼びます。
彼は西洋社会を時代で分けてそれぞれのエピステーメーを考察しました。

私は前の記事で、「21世紀の啓蒙」について取り上げました。
>>「21世紀の啓蒙」(スティーブン・ピンカー)からの思索

この本の題名ですが、なぜ21世紀とつくと思いますか?

答えを本から抜粋します。

古くからの真実を人々の心にとどめておきたいなら、世代ごとにその言語と概念で語り直さなければならない

その時代による知をエピステーメーにより考察すると、後の人にその意味にそった意味を伝えられます。

例えば、若者言葉で2019年に流行った言葉はマジ卍とか、中二病などですが、世代が経つとその言葉の意味は伝わっていないかもしれません。

流行っていたころのその言葉の持つ躍動感を伝えるには、翻訳したり作りなおして伝えなければいけないのです。

だから21世紀の啓蒙だとか、21世紀の哲学だとかベストセラーになっているのかな。

今の私たちにとって伝わりやすい言葉になっていることが想定されるからです。
21世紀の今は21世紀で考えられるエピステーメーが必要だということです。

フーコーは言います。

フーコー
フーコー

知の土台を明らかにすることが、学問の基礎を築くことになる

私たちは知識や学問を、昔から変わらないものと思っていても、改正があります。

高校生
 

鎌倉幕府の年号だとか、人物が実在しなかったとか、教科書も変わってた!

フーコーは知の考古学という発想の中でエピステーメーを見出していった。
知の枠組みの歴史を探ろうとする方法は、考古学になぞらえられる。(哲学用語事典)1

では、昔はどのような意味でエピステーメーと使われていたのか見ていきましょう。

使い方は別物ですので、これもエピステーメーを感じる出来事です。

古代ギリシャのエピステーメー

エピステーメー」とは、元は古代ギリシャでプラトンが言い出した正しい知識のことです
思い込みを理性によって吟味して、理性によって得られた正しい知識のことを言います。
(哲学用語図鑑 田中正人 2015)

善く生きるために独断的な思い込みを退けて、エピステーメーを得るべきだ。

例えば、迷信を理性で捉えることによって、迷信だとわかるということです。

たくさん食べればそれだけ大きくなる!

食べた分だけ大きくなるわけじゃないんだよ。

それと、夜寝るときに大きくなる。
食べ物の栄養にもよるよ。

そっか、食べたらその分だけ大きくなると思ってた。

子どもに知識を教えるときに役立ちそうだね。

理性によって得た知識で、思い込みを退けることをプラトンは意味しました。
しかし、疑問がでてきます。

栄養学も、まだ謎な部分が多い。

例えば、ビタミンだと思っていたものがビタミンではなかったり、毒性がないと思われていたものに毒性があったりすることです。
チョコレートの評価も、栄養素の発見で時代と共に変わっています。
さらにいえば、日本人にだけは栄養が吸収できる海藻類があったり、お米が精神安定剤になったりします。

高校生

私は太りそうだから、チョコもお米も食べない。

今は肥満を気にする人が多いけど、昔は飢えを気にしてたよね。
どちらを気にするかで、食品に対する評価も違ってくるよ。

プラトンの言うエピステーメーという言葉自体も、変わってく要素が伺えます。

そして、この「エピステーメー」ですが、アリストテレスはこう捉えます。

アリストテレス

真なる知識の認識能力だ

ちょっと違う?

二人では、ものごとの認識の仕方が違っているので、言葉の捉え方が違っています。

正しい知識って何だろうとか、考えちゃう。

エピステーメーまとめ

エピステーメーとは時代ごとに異なる知の枠組みのことです
エピステーメーは時代とともに変化します

21世紀の啓蒙というように、今の時代に合わせた知識の枠組みで語り直せば、今の時代の人々にその言語や概念が届きやすくなります。

私が古文や昔の文章を読んでわからないのも、知の枠組みが違っているせいかもしれない。
歴史もまた勉強しようかな。

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