哲学とはー哲学を面白く子どもに伝えるためには

哲学を面白く子どもに教える哲学

哲学って何?

このように子供に聞かれると、答えに困ることはありませんか?
哲学を子どもに説明していきます。

哲学とは

「叡智への愛。そして知識の追求、特に自然現象の原因、宇宙と事実と真実、さらに存在することの意味などに関わる知識の追求を愛すること」

(哲学と宗教の全史)出口治明(2019)

いくらわかりやすく説明された文章でも、子どもにはそれぞれの言葉の意味が難しくなります。
この場合、「叡智」「知識」「宇宙」などなど、その単語を説明することになります。

大学時代に哲学を専攻してきた私はこのようにいつも説明しています。

哲学っていうのは、○○ではない学問なんだよ。


この〇〇には何が入るのかというと、いろいろな学問が入ります。
例えば、心理学ではない、科学ではない、数学ではない、が当てはまります。

じゃあ、私が習っている国語・算数・理科・社会は哲学ではないんだね。

そうそう。その教科は元々は哲学だったけど、明確に形作られたから、哲学ではなくなったんだよ。

元は哲学だったんだね!

哲学は常識を疑うので、混沌としています。
その混沌としたものから、定義づけが行われることで、その学問は哲学ではなくなります。
一般的な定義が行われることで、哲学といわれるものから心理学ができたり、社会学ができたり他の学問がでてきました。

ある人が何かの基礎になりそうな学問を哲学で考え出したとします。
それが基礎として認められれば哲学ではなく、他の学問として出来上がります。

哲学はどう語られるのか

〇〇じゃないのが哲学というのはわかったよ。
でも、それだと哲学って語ることができるの?


例えば、ショーペンハウアーの哲学とか、ニーチェの哲学とか、誰かの哲学といわれます。
それは、哲学そのものは混沌としているので、その人の考えをつけた哲学として表されます。
その人なりの体系があるので、語ることができます。

体系はあるんだね。
じゃあ、それが他の学問にならないのはなんで?

哲学にはすべて否定がつきまとっているからなんだよ。
基礎を否定されてしまえば、みんなには認められないよね。
一人の思想が学問になると、学問って数えきれない数になるよ。

考えを否定されるから学問とまでは言えないんだね。
否定って否定的にとらえられるけど、何を考えてもいいって思えば面白いね!

そうそう!哲学は否定されるのが前提なところがあるから、とりあえず考えてみればいいんだよ。

私は「哲学って何?」って考えてたけど、もうそれが哲学になっているんだね。

それで、私の体系が出来てきたら、私の哲学!って言えるんだね。


基本的に語られている哲学も引用します。

「①物事を根本原理から統一的に把握・理解しようとする学問。

②経験などから築き上げた人生観・世界観。また、全体を貫く基本的な考え方・思想」が広辞苑では哲学と定義づけられています。


否定されるのが哲学ではあるけれど、個々人の体系として語ることができます。

哲学が難しい理由


哲学は物事を根本原理から統一的に把握・理解しようとする学問として定義づけられています。
そのような「真理」を理解しようとしていくのですが、少し困ったことがあります。

「真理」を求めようとすることも哲学なんだけど、その「真理」なんてない!と語られているのも哲学なんだよ。

「真理」って本当のことって考えればいいのかな。
否定がたくさん出てくるから、頭がぐるぐるしてきた。


人は否定を理解しにくいと言われています。
哲学は常識も疑ったり否定したりするので、基礎を築いたと思っていても、それが崩されてしまいます。
基礎がない学問は理解がしずらくなります。

他に理解が難しい理由に、その体系が一般的ではない、ということがあります。
例えば、ショーペンハウアーの哲学、といえばショーペンハウアーが考えているので、彼による独自の言いまわしや説明が出てきます。
また哲学では基本的な哲学用語も出てきますが、一般的に広く出回っていないので、その言葉を使いこなして体感的に理解するのも難しくなります。

そういう理由があって、哲学が難しいって感じるんだね。
子どもには導入部分を説明して、後は自分で考えてもらえば、それが哲学なんだよって言えるね。

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