【 シグニファイアとは 】デザインから得るヒントを考察

シグニファイアとは哲学

シグニファイアとは、対象物と人間との間の相互作用の可能性を示唆する手掛かりのことです。(Weblio辞書 参照)

よくわからないよ。

シグニファイアはとくにデザイン用語として使われています。

デジタル化した現代において、知っておきたい用語です。

詳しく見ていきましょう。

シグニファイアとは

シグニファイアは認知科学者ドナルド・ノーマン(1935~)によって提唱されました。

対象物と人間との間の相互作用の可能性を示唆する手掛かり」を具体例で見ていきます。

例えば、ここに扉があったとします。

私たちは扉を開けるときに、取っ手があれば横にひく、ドアノブがあれば回します。

ドアノブを横にひいたり、下に押したりはしません。

ドアノブがあればひねり、無意識的に扉をあけられます。

なぜ私たちは、ドアノブをまわすことを知っていたのでしょうか?

見ただけでどうすればいいか、直感でわかる仕掛けがあったからです

この扉あかないよー。

あっ、横にひいたら開いた!ドアノブついているのに。

対象物と人間=ドアと私
相互作用の可能性を示唆する手がかり=ドアノブ

ドアノブがヒントになって、私はドアをあけることができました。

ここでのシグニファイアはドアノブです

シグニファイア例

ドアが提供する意味はたくさんあります
板・ドアノブ・木材など、そのものが与える性質です。

私たちはその性質をいくつか意識します。

ここではドアノブを意識しました。

さらに、ドアのデザイナーにも視点を向けてみます。

ドアのデザイナーはドアを作るときに、たくさんの意味をつけ加えます

取っ手をつけて回してもらおう。

木の素材にして温かい雰囲気をだそう。

ガラスは使わないようにしよう。

このような思惑によって、ドアのデザインを決定します。

その中から、ここではデザインされたドアノブを使用者は意識しました

シグニファイアは常に知覚可能です。

ドアが提供する意味=中に空間がある、板、木材(他多数)
ドアデザイナーが考えた意図
=ドアノブで開ける
=木材の質感を伝える
=使いやすい(他多数)
ドア使用者が受け取ったもの
=ドアノブで開ける

ドアに興味を持つ人ならば、ドアの材質に気がつきます。

それがデザイナーの意図したこと、意図しないことに関係なく知覚されます。

デザインに興味を持つ人ならば、ドアがどうしてこう設計されたのか、デザイナーの意図を思いつきます。

ドアの意味からはずれて、ドアノブをつける意味を考察するかもしれません。

先ほどの図の言葉を変えました。

シグニファイア

(ちなみに、モノが提供する意味をアフォーダンスと言います。)

オレンジ色でない部分は存在しているのですが、使用者は気がついていない部分です。

シグニファイアを意識すると役に立つ理由を追って説明していきます。

シグニファイアを意識する理由

モノにはモノ自体が提供する意味と、デザイナーが作ったシグニファイアがあることを説明してきました。

私たちはその中の一部を知覚します。

しかし、現代はモノであふれるようになりました。

デジタル化も一般化し、デザイナーによる意図が増えてきました

以前はただのドア。

それをデザイナーが工夫して取っ手にも触り心地を追究し、見た目にも気を使います。

「良い意図」でなされたものならば、気にすることはありません。

赤ちゃんの誤飲を防いだり、難解な本も強調記号をつけることによって理解が進みます。

現在出版されている多くの本では、文章が強調されている個所が目立ちます。

今回参考にしている「哲学用語事典」にも強調部分がたくさん。

強調部分を意識すると理解しやすいね。

情報が数多くある中で意見を主張するために、デザイナーは様々なデザインを考えつきます。

本を見るようになってきた時代において、そのデザインはいたるところにあります。

例えば、このブログで言えば蛍光アンダーラインや吹き出しの会話です。

ブログの意図の1つは、わかりやすく伝えることであり、哲学に興味を持ってもらうことです。

しかし、一方で「悪い意図」があることも確かです。

読者はデザイナーの意図したことで考えていくので、自分の意見をその間は持ちにくくなります。

「良い意図」「悪い意図」がある。

デザイナーの意図を考える利点を具体例で説明していきます。

シグニファイアの具体例

デザイナーの意図は、私が知覚したシグニファイアから推測する他ありません。

私が知覚していればいいのですが、オレンジ色からはずれている場合があります。

シグニファイア3

例えば、あなたは洋服を十分持っていたとします。

しかし、ネットサーフィンをしているうちに、何品か購入していました。

意図していなかったのに、買う気にさせられたのはデザイナーのシグニファイアが関係します

クリックしやすいデザイン。

誘導文。

それらに従って購入してしまったのかも知れません。

他にも、詐欺、カルト宗教、高額商品の購入など、デザイナーの「悪い意図」にひっかかってしまうことがあります。

その場合、デザイナーのシグニファイアを考えることでトラブルが防げるかもしれません

本来のモノの意味とは外れて、デザインされた部分です。

「良い意図」も見ていきます。

デザイナーによるシグニファイアが示されていることで、複雑な構造でも私たちは迷うことが少なくなりました

駅の矢印や、お湯か水かの違いもそうです。

トイレの男女を示すマークはわかりやすいですね。

混乱防止になります。


いつもならこんなことしない!

違和感があるけど、強く伝わるよね。

ただし、デザイン化に失敗したデザイナーの意図があることも確かです。

ずっと使っている図ですが、言葉を変えてあります。

アフォーダンス

シグニファイアは知覚されたアフォーダンスを含みます

デザイナーが意図していなかったモノは、本来そのモノが持っていたアフォーダンスです。

スライドのドアにドアノブがつけられているけれど、横にスライドして開けられた。

ドアに荷物かけがあるのに気がつかない、などが例になります。

デザインによって変えられなかった、そのモノが提供する意味(アフォーダンス)です。

シグニファイアを考える時に、どちらの意図なのか考えることができます

シグニファイアのまとめ

シグニファイアは対象物と人間との間の相互作用の可能性を示唆する手掛かりです

デジタル化が進む現代において、デザイナーのシグニファイアを目にすることが増えました。

ドアノブ、ボタン、ブログ、本などのデザインされたモノはあふれています。

日常的に増えているので、私たちはそれを意識すると役立ちます。

・詐欺に関係がないか、本当に欲しいモノなのか、イベントが開催される意味は何か。

・デザインはどう強調したらいいのか、意味が通じるようになっているのか。

シグニファイアを考察し、その向こう側を意識することはトラブル防止になります

そして、「良い意図」であっても、それが上手く働いていない場合があります。

シグニファイアに意識的になろう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました